秋の彼岸会のお知らせ

9月22日(日)14時から、秋季彼岸会をおつとめします。



今回の彼岸会では、浄土真宗の開祖・親鸞聖人しんらんしょうにんのご生涯を描いた全四幅の絵画「御絵伝ごえでん」を初公開いたします。
本来、この御絵伝は報恩講の際に内陣横の余間に掛けられるものですが、ご参拝の皆さまが座られる外陣からでは細部をご覧いただくことが難しいため、今回は初公開を記念し、ご参拝の皆さまにも間近でご覧いただけるよう特別にご用意いたします。

人々の豊かな表情。
動植物の生き生きとした描写。
そして自然の美しい色彩・・・。
近くでご覧いただくことで、より一層その魅力を感じていただけると思います。

見入る住職


身長以上の大きさの絵画が4枚、という大作ですが、描かれる一人ひとり表情や仕草が異なり、海や空も何色も色を重ねて描かれており、圧巻の4枚です。
ぜひお楽しみください。

お彼岸って?

お彼岸とは、昼と夜の長さが同じになる春秋の中日(秋分の日、春分の日)をはさんで、前後一週間のことを言います。

お彼岸の「彼岸ひがん」という言葉は、私たちが生きる迷いの世界を「此岸しがん」と言うのに対して、此岸を超えた覚りの世界である阿弥陀仏の「浄土」を指す言葉です。私たちが還る世界でもあり、此岸に生きる私たちの在り方を照らし、「あなたは何を尊いこととして生きていますか」と問いかけてくる世界です。
このことから浄土真宗の彼岸会は、仏の教えを聞き、彼岸のこころをしらせていただく時として、大切に受け継がれています。

お彼岸には、たくさんの方がお寺やお墓にお参りされます。お参りを通して、亡き方を
しの
ぶと共に、あらためて「南無阿弥陀仏と申して極楽浄土に往生してほしい」という阿弥陀さまの願いを“なんまんだぶ”と聞き、亡き方と出遇っていく。ここに、お彼岸の意味があるのではないでしょうか。

皆さまのお参りを、正善寺一同、お待ちしております。

奥には御絵伝に見入りつづける住職の姿が・・・
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